2021-2022会長挨拶

―ロータリアンはサービス業―

一昨年、 甲斐会長の任期中に全世界に感染拡大した新型コロナウィルス。三島直前会長の任期をまたいで、まさか私の会長就任まで収束はおろか拡大し続けているとは。
密を避けるため「例会」「会議」など「出会い、集まる」が本来の意味なのに休会あるいはかろうじてリモートの併用などで補っているのが現状です。密は避けなければなりませんが人と人との親密度が希薄になるのは避けたいものです。
この挨拶文を作成中も第4波の真最中。東京、大阪をはじめ各地で緊急事態宣言発令中です。それでもワクチンがようやく高齢者に供給される運びとなりました。思い出話として対面でマスクなしで雑談ができる時が早く来ることを祈ります。
さて、今年のRI会長のテーマは「奉仕しようみんなの人生を豊かにするために」そして地区ガバナーの方針も「常に超我の奉仕を胸に」です。
原点は1910年に「最もよく奉仕するもの、最も多く報われる(He Profits Most Who Service Best)」1911年に「超我の奉仕(Service Above Self)」の言葉にあります。いずれも1950年になって「ロータリー公式標語」となり100年以上にわたり日本のロータリアンの最重要指標になっています。そして今年度のテーマもそのままを踏襲した形になっています。
ロータリーとは職業倫理を重んじる実業人、専門職行人の集まりです。それを構成するロータリアンはいずれも「Service」という単語が使われているこの二大標語に深く心を惹かれます。
私的に言えばロータリアンは究極のサービスの会得を目指しているのではないでしょうか。「奉仕の理念の実践」=「究極のサービスの会得」。
ただし、このサービスについては簡単に身につくものではありません。職業的なつながりを築くための機会すなわち親睦を含めた例会出席こそが重要です。
例会の数だけ少しずつ体に染み込んでいくものです。そのための通常例会です。
最近では公共イメージを意識した社会奉仕事業が中心になりつつありますが、知名度を上げるだけでは会員増強には不十分と考えます。職業奉仕の鎧を身にまとってこそ自信をもって会員増強を進められるのではないでしょうか。今一度原点に立ち返り職業人として究極のサービスの会得を目指し、できるだけ多くの通常例会を開き親睦を深めていきたいと思います。1年間よろしくお願いします。